2022/01/09

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教員として関わっている学内選抜展「KUA ANNUAL」。今年度もアシスタント・キュレーターがジャーナルを発行していて、その赤入れ。今号は、12月に行われたプレ展示に対して関係者全員が一言コメントを入れるという趣旨。校正で他の人のコメントを読んだが、全体のノリを理解しないままに場違いな文章を書いてしまったような気がする。書いたのは次のようなこと。

本展の醍醐味は立場の異なる人々や作品の出会いがひとつの展覧会を作り出すところにある。それは「星座的布置(ベンヤミン)」、つまり時間も空間も異なる位置にある星々の光が意想外に結びついてひとつの図を描き出すことに似ている。ただし星座に実体はなく観測者を中心とした球面上に描かれる仮想的な煌めきである。であれば作品群が展覧会となるのはいかなる条件においてなのか。プレ展の会場を歩きながらそのようなことを考えました。